noveRe:とココナラで同サービスを展開していますが、いずれの場合も依頼前に「どこに重点を置いて読んでほしいか」「ご自身で気になる点はどこか」を伺っています。
その中でとても気になるひと言があります。モチベーションが上がらない。モチベーションにつながるものがほしい。
「モチベーション」です。
そもそも小説執筆におけるモチベーションって一体何なのでしょうか。なぜそれが保てないのでしょうか。モチベーションって必要?
アマチュア創作の場にいるからこそ悩んでしまう「モチベーション」について考えてみました。
創作におけるモチベーションとは何だろう
ビジネスシーンでもプライベートでも「モチベーション」はよく耳にする言葉です。
動機づけ(どうきづけ、motivation/mòʊṭəvéɪʃən(米国英語)、m`əʊṭəvéɪʃən(英国英語)、モチベーション)とは、行動を始発させ、目標に向かって維持・調整する過程・機能。
引用元:https://ja.wikipedia.org/wiki/動機づけ
創作に落とし込んだ場合、どうなるでしょうか。
- ゴールを決めて執筆開始
- ゴールに向かって執筆継続
- ゴールが見えなくなったり離れたりしたら元に戻す努力をする
この一連の流れをモチベーションと呼ぶようですね。
つまりモチベーションが落ちる・保てない方は、ご自身の中で明確なゴールを定めているんですね。
何となく執筆を開始する方も多い中、目的・ビジョン・ゴールを持って行動を始めること自体が素晴らしいこと。まずは自信を持ちましょう。
執筆でモチベーションが下がる理由
モチベーションが保てない・下がった方は、そのきっかけを「◯◯なのでモチベーションが下がって……」と教えてくださいます。
またモチベが下がる理由が分からない方にお話を伺っていくうちに、モチベを下げている原因にたどり着くこともあります。
いくつかご紹介しましょう。
読み返してみると面白くない
自分が「面白い」と思えない小説が面白いはずない!ということですね。
キリのいいところまで書いたら読み返す。レールから外れていないことを確認して先に進める。
これが作家さまのルーチンワークですから、読み返すたび「面白くない」と感じてしまうとモチベは保てません。
コンペに出しても先に進まない
自信作で応募したのにダメだった。何が悪かったのかも分からず、次の作品をどう変えていけばいいのか分からない。
そうですよね、問題点を教えてもらえれば次につながりますが、それが分からなければ同じことの繰り返しになります。
入賞という明確なゴールがあっても、そこに至る道が見えない状態です。
批判的なコメントが入った
読んでもらえることは嬉しいわけですが、自信をもって公開している作品に低評価がつけばショックです。
中には、たった1つの心無いコメントによって筆を折る方もいます。
読者が付かない・リアクションが薄い
こちらが最も多いかもしれません。
時間と熱意を注いで書いた作品なのに読む人がいない、お気に入り登録やブックマークがつかない。
特に膨大な読者がいる大手の投稿サイトでは、数桁ブクマの作品もあるわけですから、どうしても比較してしまいます。
自分には才能がないのかもしれない、と落ち込みつつも、改善点を探すためにご依頼くださる方が多いですね。
本当に書きたい小説を書いていない
作品を拝読し、お話を伺った末に至った結論です。
なかなか読者が付かず、読んでもらうために「旬ジャンル」で執筆してみたものの満足度が低い。このまま執筆を続けるか悩んでいる。そんな方がいました。
好きで始めた執筆活動なのに、好きでもないジャンルの作品を書くこと自体に楽しみが見いだせないようでした。
また読者をつける目的で創作傾向を変えた自分自身に、納得できていない様子でもありました。
共通点は「自信喪失」
こうして並べてみると、モチベ低下の前に「自信を失う出来事」を経験していることがわかります。
人によっては自信低下が起爆剤になる場合もありますが、一度辛い思いをすると「また同じことが起きるのではないか」と次の一歩を踏み出せなくなる方が大半ではないでしょうか。
下がったモチベーションを戻すためにできること
自信喪失によって下がったモチベを元に戻すには、失った自信を取り戻すことが第一です。
この点についても、noveRe:利用者さまの声に多くのヒントがありました。
作品についてアドバイスをもらう
「アドバイス」と書きました。ここが大きなポイントです。
平たくいえば「良くない部分を指摘してもらう」ことですが、指摘の仕方によってはさらなる自信喪失を招くことがあります。
要改善点と、どう改善したらいいのか。これをワンセットでアドバイスしてくれる人を探しましょう。
受け入れるかどうかは自分次第。アドバイスとして「受け取る」だけで作品に反映しなくてもいいのです。
できれば複数の方に読んでもらいたいですね。
一旦受け取らないと決めたアドバイスでも、他の方が同じアドバイスをくれるようなら、その点は改善したほうがいいでしょう。
作品の良い点を教えてもらう
気心の知れた友人に作品を読んでもらい、どこが良かったか率直に訊いてみてください。
noveRe:の利用者さまで「モチベを上げるために、良い表現や印象的な部分があれば教えてほしいです」と率直に書いてくださる方がいました。
誰だって褒めてもらえたら嬉しいですし、もっと書こう、もっと伸ばそうと前向きになれます。
今自信を失くしているから、1つでも「良い点」を教えてほしい。そんなふうに周囲に頼ってみましょう。
注意点としては「気心の知れた友人」です。微妙な(心の)距離の友人に頼むと、過度に気を遣った返答が来る可能性があります。
良くない点を褒められても困りますから、良いものを「良い」と教えてくれる友人を選んでくださいね。
小規模の小説投稿サイトに投稿してみる
「小説家になろう」や「アルファポリス」「pixiv」など大きな投稿サイトは作品数が多く、読んでもらうのは至難の業。ハイレベルの作品が、多くの作品に埋もれてることが日常茶飯事です。
二次創作の場合は投稿できるサイトが限られてしまいますが、そうでなければ少し規模が小さい投稿サイトを利用してみてはいかがでしょうか。
新着作品としてトップページに上がっている時間が長いため、一見さんの目に留まる確率が上がります。
また言葉を選ばずにいえば「にわか」さんが少なく、小説を読むことが好きな方が多い印象です。
ですから「旬ジャンル」かどうかではなく作品そのものに興味を持ち、読んでもらえます。
コメントや感想がもらえる可能性も上がりますし、ひと言「面白かった」ではなく非常に深みのある感想をいただけることもあります。
novelist.jpは通常の文学と二次創作・官能小説にコミュニティが分かれており、非常に使いやすいですよ。
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ある程度仕上がるまで読み返し禁止
自分の作品が面白くない、と感じてしまう方は、しばらくの間「読み返し禁止」にしませんか。
というのも、自分の作品を読者視点で読み返せる方と、批評家視点で読み返してしまう方がいるんです。
「面白くない」と感じる方はおそらく後者ですから、プラス要素よりもマイナス要素に目が行きます。
でも作品を待っているのは批評家ではなく読者です。批評家を挟むことで作品が完成しなかったら、読者に届きません。
必要なのはモチベーションより「自信」
noveRe:は基本的にアマチュア作家さまを対象としたサービスですから、商用小説作家さまはいません。電子書籍化作品の依頼はありましたが、商業作家さまではありません。
生活のためではなく、誰かに強制されているわけでもない。趣味の一環である創作活動に「モチベーション」って必要でしょうか。
執筆を続けるのに必要なのはモチベーションより「自信」だと、noveRe:は感じています。
「モチベを上げるためのひと言をください」と言われたら、自信につながるひと言をお伝えしています。
- ゴールが見えなくなったり離れたりしたら元に戻す努力をする
noveRe:がお手伝いできるのはこの部分だけなのでしょう。自信につながるひと言をお伝えし、作家さまはそれを使ってゴールまでの道筋を修復するのです。
自信を失いかけたらぜひnoveRe:にご相談を
noveRe:は「感じたこと」をお伝えするサービスです。
「感じていないこと」は絶対にお伝えしないのが当サービスのルールであり、これによってサービスのクオリティが保たれています。
辛口感想NGの方にもそうでない方にも、お伝えする内容・レベルに差を付けません。伝え方をアレンジする程度です。
作品をより良くするために、より多くの方に読んでもらうために、できることは全てやる。
創作で自信を失いかけたら、ぜひnoveRe:にご相談ください。
一人の読者として、またテキストコンテンツのプロとして、皆さまのお役に立てればと思っています。